美肌への近道は塗るより落とせ
間違った美容法が幅をきかせている現在
売り上げや利潤追求を無視して言うならば
化粧品を厚く塗り重ねるよりも
家に帰ったら化粧は綺麗に落とすのが最適
素肌の美しさを引き出すのです。
そのためには、いかにきれいに塗るかよりも、いかにきれいに落とすかのほうが大切です。しかし、これはともすれば忘れがちなことでもあります。
最近流行している落ちにくい口紅やファンデーションは、仕事をしている女性から支持を受けていますが、落ちにくいということは、洗顔により時間をかける必要があるということは忘れられがちです。仕事で疲れているから、洗顔はできるだけ簡単にできるものがいいという方も多いのですが、落ちにくく、落としやすい化粧品なんて矛盾した存在です。
以前より洗顔がおろそかになっていると考えたほうがよいでしょう。きっとお肌は酸欠に陥っているに違いありません。
自然な皮膚呼吸をさせてあげるためにも、きちんとしたメイクの落とし方を身につけてください。
お肌に化粧品の汚れや老廃物がたまることが、シミ、ソバカスなどの原因となっています。化粧品はきちんと洗い流すことが大切です。洗顔法はいろいろ工夫されていますが、本当にいいのは、毛穴から汚れを吸い出してしまうことでしょう。
吸引器を使ってクリーニングすると、皮膚の汚れはスッキリとることができます。オイリーーな肌の方は毎日使って、よけいな脂分を洗い流してください。
吸引によるクリーニングは強力なので、敏感肌の方は3日に1度、あるいは1週間に1度のクリーニングで十分です。しかしこれは、あくまでも目安です。
本当に肌質に合った洗顔法は、一概にはいえません。
自分の肌質にあった美容法を知りたい時はお近くのビューティアドバイザーの指導を受けるとよいですし、いろいろ自分で試していかれるのが良いと思います。
皮膚から栄養素を吸収って本当?
化粧品のうたい文句のひとつに
「皮膚から栄養を吸収、取り込む」
というような表現をしている化粧品があります。
皮膚から栄養はとり込めません。
もしとり込めたら、ご飯を食べる必要はなくなるでしょう。
栄養は腸から吸収するものです。
ちょっと考えればわかるウソですが、昔も今もこのいい方はなくなっていません。
コラーゲン配合の化粧品がありますが、コラーゲンを肌に擦り込んだからといって、それが皮膚に浸透するとは限りません。私たちの皮膚は、確かに呼吸はしていますが、外からタンパク質をとり込めるほど、大きな穴は開いていないのです。
皮膚の成分を含んでいれば、皮膚が健康になるだろうというのは誤解です。もし、肌の内部に別のタンパク質が入る化粧品があれば、私たちの肌は必ずアレルギー反応を起こすことでしょう。自分のものではないタンパク質を攻撃するのがアレルギーなのです。
化粧品は、皮膚の外側にかぶせるものです。期待できるのは、水分を必要以上に蒸発させない保湿効果と、有害な光線や物質を肌に直接入れないバリア効果だけでしょう。
百歩譲っても、肌が失うはずの成分を化粧品が肩代わりして、肌を守るといったいい方しかできません。化粧品は医薬品とは違います。できるのはきれいに飾ることだけなのです。効果・効能を期待してはいけません。コラーゲンなんて余計な物質が毛穴に残ったら、どんな悪さをするかわかりません。
やはり、塗ったら落とす。きちんと落とす美容法が一番に思えます。
医薬部外品と書いてある化粧品は効果がありそうに思えますが、実際には、化粧品の範囲を超えかねない成分が入っている注意書きが記載されている場合がほとんどです。肌の弱い人は使わないほうがよい化粧品もなかにはあります。
お化粧のために肌が荒れたという経験を持つ女性は少なくありません。しかし、肌にトラブルがあったから化粧をきっぱりとやめたという女性はほとんどいません。
これはデメリットよりメリットのほうが大きいからでしょう。お化粧をしていると、素肌より美しく見えるはずです。そして、美しさは人間に自信を与えてもくれます。お化粧を続けるなら、余計な添加物の入っていないものをおすすめします。入っていてよいのは、抗酸化物質ぐらいでしょう。ビタミンE配合といった化粧品もありますが、そのビタミンはあなたの顔に栄養を与えるために入っているのではなく、化粧品の品質を保つためのものです。期待していいとすれば、あなたの素肌の代わりに酸素に触れ、肌のなかに必要以上の活性酸素を作り出さないことぐらいでしょう。
活性酸素は、遺伝子を傷つけお肌の老化を促進するともいわれています。
抗酸化物質だけ私か別格扱いしているのは、肌の老化を進めないためです。
栄養を加えるというのは、悪い意味でのプラス思考です。変なモノを加えないほうが、お肌の健康のためにはいいのです。化粧品は、薬とは違います。塗って健康になれるなんて大間違い。
メラニンの生成を抑える化粧品ってどう?
メラニン色素の生成を抑制するってどう?
わが国には「色の白いは七難隠す」という言葉もあるくらいですから、もともと色黒は好まれません。少し昔に若い人に流行た、ガングロ、山姥メイクも、見かけませんよね。
お肌の曲がり角を過ぎてから、日焼けをすると、色が薄くなってからも部分的にメラニン色素が残り、そばかすやシミに変わる可能性があります。
必ずしっかりお手入れしておいてください。
お手入れしだいで紫外線も怖くなくなります。
さて、ここで肌の色を決めている、色素について少し解説しておくことにしましょう。
日焼けで肌が黒くなるのは紫外線を受けた肌の表面にメラニン色素が増加するからです。メラニンの色が黒いから色が黒くなる、これはみなさんよくご存知なのではないでしょうか。
日焼けとメラニンの関係から逆算して、化粧品のなかには
「メラニンの生成を抑える」とうたったものもあります。
余分なメラニンの生成を抑えるのなら問題は無いのですが
メラニンの生成を必要以上に
抑えすぎてしまうのは良くない
と思います。
もともとメラニンは、強すぎる紫外線を体のなかに入れないよう妨げる
カーテンの役割を果たしています。
もし、メラニンの生成が全て妨げられるなら
カーテンなしでダイレクトに、体のなかに紫外線が入ってくるわけです。
紫外線は、細胞を傷つけ、ガンを誘発させる性質を持っています。
白人に皮膚ガンが多いのもメラニンのカーテンがないためです。
メラニンができなくて、体の健康を損ねるのであれば
むしろ小麦色の肌のほうが健康的でよいのではないでしょうか。
あなたの素肌を守ってくれるメラニンがもしなくなってしまったら、ガンなど肌にとどまらない大きなトラブルの可能性が高まるのです。それなら、むしろ、色黒といわれたほうが体にはよいとは思いませんか。化粧品メーカーはいろいろな商品を考案していますが、人間の体が持っている自然の仕組みを無視している化粧品も
あるのではないでしょうか?
必要以上に生成されたメラニンを抑え、紫外線から身を守ってくれたメラニンをいかに速やかに、しかもきれいに排出させるかを考える化粧品を選ぶべきでしょう。
もともと、日焼けはさめるものです。極端にメラニンの生成を恐れて新しい化粧品を使うよりも、日焼け後の肌の手入れを120%充実させる方が、自然の仕組みに沿ったものかもしれませんね。
自然派化粧品は肌に優しくないのでしょうか?
化粧品は本当に沢山あります
すべての化粧品を試してみるのは時間もお金もかかってしまいますがなにがよい化粧品なのかは、パンフレットを見るだけではわかりません。
天然素材の化粧品ならお肌にやさしいと考える人がありますが
その考えには危険な部分があります。
天然のものでも体によくないものがあるからです。
化粧品に使える合成染料については規制がありますが、天然染料については明確な規定がまだありません。なにを使ってもよいということは、危険性について十分考慮されていない可能性があるということです。
また、天然の素材は、成分のすべてが明確になっていない場合もありますし、ものによって、時期によって成分が微妙に違う場合もあるでしょう。
このほか、アレルギーの問題もあります。
体質によって、アレルギーの源、アレルゲンになる物質は異なっています。
天然素材である卵や牛乳でアレルギーを引き起こす人もいるのですから
「自然派=肌にやさしい」
というのを鵜呑みにするのは考えものです。
本当によい化粧品は肌になじむ生体適合化粧品と呼ばれるものです。生体適合化粧品は、安全性が高く、アレルギーを起こしにくいと考えるとよいでしょう。しかしながら、100%アレルギーにならないという保証はやはりありません。
生体適合化粧品を使っている場合も、お肌に荒れや赤みを感じたら、化粧品をつけるのをやめ、お肌を休ませてあげてください。洗顔をしっかりしていくうちに、またお肌はもとの調子を回復するでしょう。
最小限のお化粧で、最大限の効果を発揮させるためにも素肌が元気であることが大切です。繰り返しになりますが、生体適合化粧品であっても、塗ったら必ずきれいに落としてください。塗ったら落とす。これはいい素肌作りの鉄則なのです。
ソバカス、シミの原因はいったい何?
化粧品はなくても肌の健康は保てると考えられています。
むしろ、化粧をしないほうが素肌のためによいという考えもあります。
しかし、美しい素肌に施したナチュラルメイクはとても映えるもの。
さらに美しさを引き出すために使う分には化粧品は有効と認めるしかありません。
「すべてのメイクをやめてしまいなさい!」
と謳っている人もいますが、多くの女性は実践できないでしょう。
ほかの人はお化粧できれいになっているのに、自分だけスッピンで勝負するのは、大変な勇気がいることです。
もし、あなたが絶世の美女だったとしても、お化粧をすればもっと美しくいられるということなら、化粧をせずにはいられないでしょう。
クレオパトラだってメイクをしていたくらいです。お化粧の誘惑に勝てる女性はほとんどいません。
そこで、お肌にとっては最高ではありませんが
可能な限り酸化防止剤以外の添加物の入っていないものを選ぶとよいでしょう。
もし、現在、お使いの化粧品があなたの肌に合っているなら無理にはおすすめしませんが、ナチュラル成分のものを使ったほうがトラブルが少ないことは確かです。
実は、メラニンの生成でできる肌のトラブルは、あなた自身が蒔いた種です。
化粧品に含まれる油分をきれいにとり除かないと
酸化した油があなたの顔の奥に残り、やがて黒っぽく変色していきます。
わかりやすく説明するために、サラダ油の例を出すことにしましょう。
台所で使うサラダ油は最初はサラサラとしていて色もきれいですが
天ぷらなどを揚げると熱で変色・変性して、黒く変わります。
天ぷら油と同じ現象はあなたの肌でも起こっています。
その原因は熱ではなく、紫外線です。油は熱だけでなく、光でも変性します。
油が色のついたビンに入っていたり
光を通さない缶に入れられているのは変性を防ぐためなのです。
可視光線より波長の短い紫外線は強い作用を及ぼし、酸化を促進します。
また、もともとオイリーな肌を持つ人は
自分のお肌の表面から出る脂も問題となります。
適切な脂分は確保し、後は洗い流したほうがよいでしょう。
人間の肌から分泌される脂も太陽光線で酸化していくのですから。
簡単に説明すれば、シミ、ソバカス、ホクロなどの原因は古くなった油です。
塗るより落とせ、洗願の重要性をきちんと認識しておくとよいでしょう。
もし、今、お使いの化粧品、そしてそれを使った化粧法が
あなたのシミやホクロを増やしているとしたら
いうまでもなく、今すぐ使うのを考えた方が良いかもしれません。